黒⇄白 デッサン

こんにちは。

アートふじみの木村和弘です。

おとなクラスでは、Iさんが「黒い紙」に「白の色鉛筆」で

静物デッサンを描かれたので紹介いたします。

 

 

今回のデッサンと普段のデッサンとの違いについて

説明します。

 

通常のデッサンは陰影を捉えて

紙(白)に鉛筆(黒)でトーンをつけて

形や立体感を表しますが、

今回のデッサンは光の当たっている部分を

紙(黒)に色鉛筆(白)で描き起こしていきます。

 

普段のデッサンと逆の作業になるので

少し頭の中が混乱するかもしれませんが、

微妙なトーンの変化や陰影を追う

練習になります。

 

 

Iさんは慎重に線を重ねていき、

黒い紙の中に立体を描き起こしていきました。

こちらが完成作品です。

 

 

モチーフが全光の状態のため全体が似たトーンに

見える難しいアングルでしたが

光の当たり方をがよく観察できています。

繊細なトーンで、円錐の立体感を上手く捉えることができましたね。

透明感のある、幻想的な作品に仕上がりました。

 

 

「普段とは少し違った角度から物事を見てみる」

そんな練習をしてみると、

いつも見慣れている物事から

新たな発見を得られるかもしれません。

 

皆さんも試してみてくださね。