天地が逆なのは、正攻法なのです

こんばんは。アートふじみの木村美恵です。

 

今日はおとなクラスの生徒さんの様子を

お伝えします。

 

Kさんはパステル画を習いにいらしています。

パステルは私も大好きな画材。

チョークのような形状もあってか

細部を描き込むのには向いていない画材と

思われている方も多いようですが

(事実、慣れていない方ほど細部の描き込みが

難しいと感じると思います)、コツさえ掴んでしまえば

かなり細かい描き込みも可能です。

 

 

まあ、、それはさておき、Kさんのレッスン風景は

どんな感じかというと。。。。

 

んん??

 

何か様子が変なような。。。。

 

見本もKさんの作品も、天地が逆のような。。。。。

 

 

 

一体何をしているの?と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。

実は、この天地を逆さまにして描く方法はとても正攻法なのです。

 

天地を逆にして描くと、「目はこうなっているはず」「鼻はこういう形のはず」「顎の形はこんな感じのはず」

といった「知識」や「思い込み」で情報を処理することが難しくなり、

より純粋にモチーフを観察をし、より自由に表現できるようになるんですよ。

 

この方法で描くと、飛躍的にデッサン力が増す方もいらっしゃるので

うちの生徒さんたちは皆「この描き方、いい!」と仰っています

(もちろん、天地逆で描く際に押さえておきたいポイントやコツが

幾つかありますので、その辺りは丁寧に説明をさせていただいております^^ )。

 

 

斜めから見上げたり見下ろしたりした人物を描くとき

パーツの位置や角度を決めるのって

慣れないうちは結構難しいんですが、

 

Kさん、目元や口もとの微妙な角度の変化も

とても丁寧に追えています。

 

Kさんらしい、優しくて上品な作品に仕上がりました。

 

Kさん、一枚描くごとに着実に力を付けていらっしゃいますね。

次回のレッスンも楽しみにしております^^